猫とワタシ

Wandering Note

創作文芸サークル『a piacere』の活動状況など

この記事のみを表示する文学フリマでゲットした作品vol.1

文芸イベント関連

3冊♪

2回に分けて、文学フリマで購入または頂いた作品の
感想を書いていきます^^
今日は普通の長さの短編集3冊。
次回はSSもしくは短めの短編作品4冊をまとめてご紹介しようと思います。


長いので、以下にたたみます。


上の写真に番号打ってみましたが、小さすぎて見にくかったですね^^;

①まちあかり(N-09 瑠璃はこべ様)

ツイッターの関連でご挨拶に来てくださったブース様の作品集。
お三方の短編作品が各一編ずつ収録されていました。
一つ一つの個性が違ってて、面白かったです。
一作目は私の好きな世界観で書かれたお話だったです。植物が出て
くるところとか好み~♪古木とか、自然に対する目線が自分と似てて共感しました。
子供の頃、こんな冒険してみたかったなぁと今でも思います^^ 
清々しく、色彩豊かなイメージの、綺麗な作品でした。
二作目は、血の繋がっていないお母さんと女の子のお話でした。
二人の関係が繊細微妙で面白かったです。
自分の気持ちってわからない、もしくは気付かないことにしてしまう
ことってままありますね。だけど他人(作中では、ちょっと大人びたお友達)から
見ると、意外にダダモレだったり。義理のお母さんだった光さんは、
主人公女子のお母さんになりたかったけどなりきれなかったのかな。
途中で登場する不登校の男の子と光さんは、似たもの同士だったから仲良くなれた
ということかな。この二人と、学校が楽しいかと聞かれ「分からない」と答えつつも
そこに通うのは当然と考える主人公の彼女とは、決定的に溝がある感じがします。
本当のところ、主人公の両親の離婚の原因って、夫婦の不仲と、母子の関係と、
どっちが大きかったんだろう。
あと、実のお父さんと主人公の女の子の関係についても色々想像してみたり。
繊細な作品である分、読みきれていない部分が多くて申し訳ないです、
私の読み違いも多々あるのではないかと思われます、すみません~;
三作目は、優しい雰囲気の作品でした。会話のテンポとか、選ぶ言葉が優しい。
詩を書かれる方だからかもしれませんが、独特の味がありました。
こういう味はわざと出せるものではない感じで、好みです^^
お父さんの死後、文さんのお母さんが出て行ったのは、旦那様の死に耐えられ
なかったからなのかな…、でも娘の文ちゃんは辛かったことだろうな~(泣)
文ちゃんが寛大な子でよかったです(;;)
そして、主人公の彼が、ひたすらかわいいのがいい!(笑)
いや~ほんと素直でお人よしでかわいいな~文ちゃんとお似合いカップルでした^^


②秘密(D-16 +Lantern様)

かわいい表紙と綺麗なフォント、読みやすいサイズ!すべてにおいて
よくできた本で感激しました♪
内容も、面白かったです。女子度120%でした♪
一作目、これは色々覚えあるような~!はっきりと言葉で言い表す
ことはなかったにせよ、虫の好かない子というのは私自身おりましたです。
ただ、この作品の二人の女の子が、単純にライバルで敵対しているわけでは
無いのが興味深かったです。同属嫌悪、という言葉が作中に
出てきたけど、嫌だと思う気持ちの中に、互いを他人とは思わせない特別な
何かがあって、二人を繋いでいたということかな。キライという感情は、
逆に人を強く結びつけてしまうことってあるような気がします。
ある意味、好きだった子より、記憶の中では鮮明だったり、しますよね。
グループの中心にいる子に嫌われたら大変だったり、人気者として
もてはやされたかと思えば、ちょっとしたことで手のひらを返された
ように嫌われたり。
そういうことってリアルにあることなので、女の子は色々大変だな…^^;
などと過去を振り返って懐かしく思った次第であります。
二作目は、女ばかりの学校で灰色の女子高生やってた自分としては、
羨ましいような展開でした^^ でもキラキラしてるわけではないという。
自分以外の誰かに成り代わりたいという気持ちは、特に10代の頃には
あるものじゃないかな~と思います。そういうところに焦点を当てた
作品で、そういう気持ちは灰色だった私(苦笑)にも覚えがあって懐かしかったです。
そこから、自分の気持ちの行く末を見極めたいという気持ちに傾いた
主人公の彼女は、確実に大人に近づいたんじゃないかなぁ。
それにしても、主人公はもっとはしゃいでいいと思う~!とか言ったら
いけないんだろうか(←いや、それじゃお話にならんから 笑)
私だったら他人のこととかお構いなしでみっともなくはしゃいでしまいそうだ~^^;
好きな男子にキスされて悩む彼女の真面目さが大人だなぁと思ってしまった。。
(そんな感想の私はまだまだ子供であります…^^;)


③2010わせぶん再録集(A-01 早稲田文芸会様)

(泣く子も黙る!?)早稲田大学の文芸会様がタダで冊子を配っておられたので
ありがたく頂いてきました。
読んでみると、なるほど、こういう感じの作品が文学なのね、文芸ってやつなのね、
というようなスマートな作品ばかりでした。
読みやすくて、どれも面白かったです。
何となく全作品を通して似た雰囲気がしたのは、やはり小説の作法や研究など、
サークルの皆さんが共通したものをしっかりと学ばれているせいなのかな~。

最初の作品。これは比較的他のとは違う雰囲気醸してました。
なんだか分からないけど面白かったです。台詞がアメリカ映画のノリノリな邦訳みたい
でしたが、これ、わざとですよね~冒頭しばらく読んでどうしようかと思いました(笑)
ポップで明るくて面白かったです。
二作目。短いし、何か特別に大仰なことを言いたいようなそぶりでもないけど、
日常が文章を通して何気に洗練されたような気がして、やけにかっこいい作品。
短い分、作者さんの意図を読みきれてない自分が、色々残念ではあります。
んむむ、SSは難しいな~
三作目。他人の出産ってことで、興味深く読みました。
この作者さんは学生さん?男性、女性?未婚の方?色々考えてしまいました。
夫婦2人の視点が交互に出てきて、ちょっと不思議な設定なんで難しかったけど、
父親になる男性の心理は、面白かったです。ちょっと揺れすぎな人かもしれませんが(笑)
確かに心揺れますよね、親になる前って。自分がゆるぎないものになってしまう
不安感って分かります。親になるって、本当にそういうものですからね。
奥さん側の視点は、すごく不安定というか、自分の中にもう一人の存在が現れたことで
自分の存在というものにすごく懐疑的になってる模様。そういうところがダンナさまには
不安定で人が変わったという風に写っていたようで。
そんなお互いの認識のズレが面白いところでしたが、ダンナ様はこの現実から
何となく逃れたい、奥様は逆に、現時点では「欠陥品」とも思える自分の
存在をダンナ様によって繋ぎとめて欲しい(文中では「かっこにくくられたい」とあった
けど…私の受け止め方で合ってるのかは不明^^;)というような気持ちがあって、
お互いがお互いの気持ちを分かったような分からないような感じで眺めながらも、
それでもこの二人はきっと、ずっと一緒に生きていくんだろうな、という予感を
含んだ良いラストでした。
実際、人間関係ってこういう感じでズレつつ、うまく保たれていくものなのかもしれない。
そういうところまで表現できているんだとすれば、すごいものだなぁ。
多分ものすごく練って作られた作品のようだったのですが、自分の読みで
合ってるのかは甚だ自信がないです^^;(こんなんばっかですみません~汗)
読み応えがあって面白い作品でした。
四作目。仕事をリストラされて、別に生活にも困っているわけではない、何となく、
な場所にいる主人公の漠然とした不安感の漂う作品でした。ものが欠けて見えるというのも、
どこに足を着けて生きればいいのか分からない、形の無い不安の表れなのかな…。
子供の頃は大人=立派な人間になれるはずだったのに、いざなってみると全然大丈夫じゃ
ない、こういう気持ちってすごくよく分かります。子供と大人の区切りって、本当は
あってないようなものかもしれませんね。
主人公と交流するみきりちゃんという女の子がどういう存在なのか、計りかねるところは
ありますが、彼女との交流を通して漠然と抱えていた不安がどろどろっと出てきて、
でもそれすらも何となくおかしみがあって不思議な味のある作品でした。みきりちゃんは
最後に死んでしまうけど、それって多分悲しいことなんだと思うんだけど、そしてテーマ的にも
決して明るくはないお話なんだけど、飄々とした雰囲気でさらっと読めちゃうから不思議。
後味は決して悪くなかったし、楽しく読めちゃいました。


とまぁ、こんな感じで第一弾をお送りいたしました♪
感想の量や質がマチマチですみませんです^^;
感想一つ書くのも難しいですね~、時間かかっちゃいました。
絶対そこにある言葉には意図がある、と思いなるだけ丁寧に読んだのですが、
それでも全部を拾いきれなくて色々勘違いしてるところもあるかもしれません。
一個人の感想として、どうぞご容赦ください。
総じてどれも楽しい作品ばかりでした。
廉価(もしくは無償)でご提供いただき、ほんとありがたかったです!


ではでは、次回のご感想も近日中にお送りします~
(次回はもっと短くあっさりしたものになると思い…ますv)

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