猫とワタシ

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この記事のみを表示する第二回文フリ大阪感想祭り☆その1

文芸イベント関連

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楽しかった大阪文フリから少し経ち、余韻に浸るまもなく秋の気配…
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
東京では本の杜、コミティア、そして文フリ東京など、続々とイベントが
目白押しですね。いいなぁ~楽しそう><
私も参加したい!などと思いを馳せつつも、当分は粛々と
やるべきことをやっていく、そんな日常を過ごそうと思ってます。

そんな平凡な日々ではありますが。
「家に帰りつくまでが遠足」なら、「買った本を読むまでがイベント」!
ってわけで!!
今年もやりますよ~第二回文学フリマ大阪☆感想祭り!!! \(^∀^)/

今年はあまりたくさんの本が買えなかったのですが、その分
読んだ本について粘着質に…い、いえ、丁寧に、書けたらな~と思っています。
連続して上げられるか分からず…、次の作品の感想まで、ちょっと間が
空いてしまったりするかもしれませんが。
お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いします(^v^)ノ

第一弾は、マゼンタ+冬青さまの2冊の本についてです♪
毎回のことですが、とっても長いので、以下にたたみます^^;


追記:
前回のイベントレポ&今回の記事に拍手ありがとうございました~(*^∀^*)ノ



『マッチ売りの少女』

昨冬に私が参加させていただいた『廻る針の一夕語り』にも寄稿されていた
あずみさまの作品なのですが、こちらの作品は入江可南子さま名義になっています。
R18です。実は私、R18作品を読むの、これが初めてだったりします。

いきなりですが、すごく面白かったです~~(>∀<)
ツイッターのほうで作者さまに直接そうお伝えしたら、
苦手じゃなくて安心しました~とおっしゃっていただけたのですが、
なんのなんの、苦手なもんですか…っ!! 
こういうの大好きです。だって… に ん げ ん だ も の (byみつを)^^;
 
この「マッチ売りの少女」という作品は、かなりR18要素高めで、モロ行為
しちゃってます的なシーンが何度か出てくるのですが、その表現の洗練のされ
ようがものすごくて、完全に圧倒されてしまいました。
娼婦のアリュメットという女の子がお客を取ったり、悪い男にひどいことを
されちゃったり、色々まぁ大変なシーンが出てくるのだけど、その一つ一つが
ものすごく詳細且つ丹念に書かれてあり、それぞれのシーンが同じエロスでも全然
違うもののように描かれていて、その手腕の鮮やかさにぐいぐい引き込まれました。
中には本当に下衆な男も出てくるわけですが、不思議と不快にならずに読める
のは、多分女性の手で書かれているから、というのはあるのかな、と思います。
男性向けに書いたのだけど、女性に受けがいいんです、と作者さまご自身が
おっしゃっていたのですが、読んでみてすごく頷けました。

小説に限らずですが、官能を全面に出してくる作品って、どうしても物語が
おざなりになりがちなイメージがあるんですが、この作品は小説作品としても
とてもしっかりとしています。
「大人の童話」と銘打たれているんですが、本当に正真正銘「童話」でもあるんです。
このミスマッチが平然と共存しているところがまた、素晴らしい。ってか、
こんなの読んだ事ないです~!すげー^^;
 
誰もが知っている西洋の童話のエッセンスがうまく随所に取り込まれていて、
濃厚なラブシーンと昔話の持つ清純さのコントラストが鮮やかに出ており、
双方の要素の持つ効果がよりはっきりと浮かび出るようなつくりになっています。
最後がとてもいいです!やっぱり物語の終わりはこうでなくちゃ!って思います^^

あずみさん、絶対商業行けるよね…ってか、もうお仕事として書かれたりして
いるのかしら?? と思うくらいには、作家として熟練されてると私は思います。
今書かれているガールズラブのシリーズにも俄然興味深々になっておりますので、
次は絶対ゲットしたいと思ってます。

という感じで、もう大絶賛の面白さでした♪♪
とても綺麗な装丁ですし(中表紙の雪の結晶柄がとっても美しいのです!)
300円という破格値。
買って損は無いと思います。ほんと、脳髄に来ますよ~!!
18歳以上の方に、熱烈プッシュしておきます(笑)

********

magenta vol.3

あずみさんのブースで売られていたマゼンタさんのアンソロジー本です。
こっちもR18。ダークで濃い作品集でした。

れいなさま 『処女保護区に銃声は響く』

ジェノサイドという名の病気がパンデミックしたあとの世界、十代の処女だけが死に至る病に
かからない体であるため、保護区に集められ…という、近未来(でもないか…?)っぽいお話。
軽いノリの語り口で、下ネタな話は色々出てくるけれど、官能的なお話というよりは
面白さのほうが勝ってたかな。
あとがきで、一気に書きました、と作者様が書いていたけれど、なるほど、その発想の
面白さと「勢い」を感じられる作品でした。
色んな種類の飾らない女子達が出てきて面白かったです。
ガチホモ命の子がいたり、千葉ヤンキー的子がいたり(ち、千葉ってそうなんや…?笑)
ガールズラブな要素もあったりで、最後まで楽しく読めました!
 
ひよりさま 『Escape Kiss』

自分をいじめ抜いた伯母を殺害して逃げる主人公と、彼女の護衛をしていた黒江という
男性の逃避行話。怖いけど、惹かれる正体不明の男性、黒江さん。
アンソロジー特有の分量の関係もあるのだと思いますが、この人がどういう素性の方なのか、
もっと知りたかったかも~!
冷酷非情、何を考えているのか分からない、でも頼りになる、自分のことを守ってくれる…
とはいえ、それだっていつどう変わってしまうのか分からない、だけど、今この瞬間優しく
してくれるから、どうしても離れられない、みたいな。
女子の憧れの具現化~!!でも素直にかっこいいですよね~!とか思いながら
読んじゃいました♪ 黒江さん、好物です(笑)でも、噛まないでね痛いからっ(笑)


あずみさま 『神の島』

『マッチ売りの少女』もそうだったけど、こちらの作品もかなり激しい感じのお話でした!
粗野な陸軍の兵隊が、戦さ神の加護をもらうためにとある島に行き…、という、少し昔の日本が
舞台の、妖しい雰囲気漂うお話なんですが、そこで出会う女神の妖艶さと、巫女さんの清純さが好き。
あずみさんの作品に出てくる女性って、その相反する要素が混在していて、素敵だと思います。
それだけでなく、男性も魅力的。この主人公の兵隊は多分かなりのろくでなしなんですが、
そのろくでなしっぷりも含め、とても魅力的に映りました。こういう人、なかなか書けないん
ですよね~>< 尊敬。

あと、『廻る針の一夕語り』というアンソロ本の寄稿作品もそうだったのですが、
戦争の要素が入っている点が個人的に興味深かったです。反戦というのではなく、戦争という、
ある種の狂気の中を懸命に生きる人、を描こうとされているのかな、という風に思いました。
だからきっと、このろくでなしな主人公でさえ魅力的に映るのだと思います。
私も戦争というのを自分の創作の上で一つの大きなテーマとしているところなので、こういう点、
すごく関心があり、勉強にもなります。
こちらもほんと、素晴らしい作品でした~!!

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