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この記事のみを表示する第20回文学フリマ東京感想祭り☆その2

文芸イベント関連

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しばらく時間が空いてしまいましたが!!
ゆるゆると、文フリで買った本も読み進めています。
とりあえず、初めて読む作家さんがたの本を優先して、感想を
書き進めてみますね~。
ってわけで、今日は天使アンソロについての感想をお届けします♪

※過去の感想関連の記事に、拍手ありがとうございました(*´∀`*)ノ

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Wilhelminaさま+冬青さま

「天使」をテーマとしたアンソロジー本ということで。
シンプルな白い表紙も素敵です。
掲載作品のすべてがまったく違うテイストで、しかもどれも精緻な
世界観の作品ばかりで、楽しませていただきました~!

以下、作品ごとの感想です♪



ガブリエル 犬塚暁さま

義体技師と、それを使う人たちの物語。
SFってどこからそう定義するのか分からないのですが、そう呼んでいい
お話なのかな?
義体が医療その他で使われる社会、ってことで、その細やかで詳細な設定と、
それに付随する人々のさまざまな性向(義体マニアだったり、義体を受け入れられ
なかったり、義体によって生まれながらに不自由だった体から開放されたり)が
うまくリンクして物語が流れていくところがすごく気持ちよかったです。
天使の義体…実際目にしたらどんな気分なんでしょうね~。 
見てみたいような、確かにちょっと怖いような気がします。



レニングラード(1988) あずみさま

88年のロシア(というかソ連)舞台の物語。社会に迎合できなかった人の悲哀とか、
芸術に対する純粋でまっすぐな思いとか、美しいものに対する憧れとか、情熱とか。
色んなものがいっぱい詰まった作品でした。
恋愛要素はありませんが、そういうものがなくても、たとえまったく見ず知らずの老人と
子供でも、芸術という同じフィールドに立てば、心を通わせることができる。それは人生で
起こりうる最も素敵なことのひとつかもしれません。
安定のあずみさんクオリティで美しい作品でした。当時のソ連の社会情勢ってこんなだったの
かなぁ…と、恐ろしさを感じつつ、その雰囲気を楽しみつつ、読ませていただきました。


羽 柳川麻衣さま

ビジュアル系バンドと天使。組み合わせ的にすごくマッチしますね~!
設定が色々と深そうなんですが、私に読みきれてない部分があるかも…
その辺のあまり表に出てこない関係性のほうも、突っ込んだら、色んなアプローチが
出来そうですね。
天使(のような超越的存在)の歌と人間の歌、というのは、過去に私もテーマとして
書いたことがあったので、その辺りの話はすごく興味深かったです。
天使は、一番会いたい人の姿として現れるのか、その逆なのか。
その二つは実は一つのような気もしてきて、そこが切ないような、でも最後は美しく、
赦されたように感じて、心洗われるような気持ちになりました。


ハロー、ニュー・ワールド 穂先円さま

とにかく設定がすごいなぁと思いました。私はゲームやプログラミングの世界については
まったく無知なので、こういう世界を理解するのがちょっと難しいところもありましたし、
一見すごく奇想天外な話のようにも見えるのですが、同時に、これに近いような世界って、
近い将来案外なきにしもあらずなの…かも?というリアリティも感じました。
思わず、アニメ化してほしいな~と思いました。キャラクターのビジュアルや、戦闘シーンの
雰囲気など、視覚的に見てみたいです。人気出るんじゃないかな、こういう話。


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そんなわけで、どの作品も、発想が面白く、よく練られた世界設定がすばらしかったです。
こういう背景が緻密な作品は、同じ舞台を使った違うお話も読んでみたいな~と思わせて
くれるところが好きです。
文章的にも、美しく気持ちのいい作品ばかりで、買って損なしのお勧め本だと思います♪♪



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