猫とワタシ

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創作文芸サークル『a piacere』の活動状況など

この記事のみを表示する第三回文フリ大阪感想文その2

文芸イベント関連

感想第2弾ですよー!
今日は『こんぽた。』さまの2作品をお届けします!

※いつも感想関連の記事に拍手ありがとうございますー(ノ∀;)
 ↑最近書けていませんでしたが、毎回とっても嬉しいです…!!


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世津路章さま著
八奈結び商店街を歩いてみれば―夏やで!―

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読みました\(^∀^)/

私は元々、大阪にある昔ながらの商店街を訪ねることが好きで、北区で
会社勤めをしていた頃には天神橋筋の商店街などをぶらぶらしたり、
東成区で勤めていた頃には、大阪の「極み」みたいな小さな商店街を
散策する機会もあったのですが、この作品の舞台となる「八奈結び
商店街」は、そういう大阪の「超下町」の雰囲気が漂っています。
今は全国的にシャッター街が増えてしまい、商店街好きにはなかなか
寂しい時代になりましたが、八奈結び商店街は、寂れているわけでもなく、
昔ながらの人の繋がりが強く、まだまだ現役バリバリです。人情がいっぱい
詰まってます。
実際、大阪という土地は、他の地域に比べると、商店街が生き残りやすい
地域のような気がします。

ちなみに、「八奈結び商店街」という名前の由来が気になっています。
八=大阪府八尾市、奈=奈良市で、そこが「結ばれ」ているので
きっと八尾~奈良あたりの地域にある商店街という設定なのかもしれ
ない…っ!とか、どうでもいい想像をしつつ読みましたw
(多分関係ないと思う 笑) 
まだ微妙に気になっているので、機会があれば、名前の由来を作者さま
にお聞きしてみたいですw

この本は、同じ商店街に住む小学生~10代の若者5人をそれぞれ主人公
にした5つの短編と、番外編+黒猫ちゃんのSS+吉本新喜劇についての
コラムという豪華編成でできています。どの作品もコミカルで読みやすく、
とっても面白かったです!
主人公5人それぞれの個性が際立っていて、どの子もすごく魅力的でした。
彼らが商店街のコミュニティの中でそれぞれに役割を持っていて、一人ひとりの
存在がみんなを幸せにしている図式がきちんと描かれているので、読んでいて
幸せな気分になります。
これは、共同体の理想的なカタチだなーと…。
今はなかなか、こういう人間関係を結ぶことが難しい世の中になってしまった
なぁ…と、懐かしさと、憧れにも似た気持ちになりました。
コラムに書かれていた「吉本新喜劇」のような人情の世界や、人との強い繋がりの
中に、うまく行かない浮世の怖さや辛さもしっかりと描かれていて、楽しいだけでは
ない日々の厳しさも盛り込まれています。けれど、最後は明るく楽しく締めてもらえる
ので、読後感がすごくいいです。
世津路さんの描く物語には、そういう明るい希望というか、愛が溢れていて、そういう
ところにすごく元気をもらえます。
それは、単にありもしない夢を描くんじゃなくて、色んな暗い面も踏まえつつ書いて
くださっているからこそ、心に響くというか。
この作品を読んで、そういうことを思いました。

吉本新喜劇に関するコラムも、すごく面白くて納得でした!
そうそう、気だるい土曜の昼下がりに何となくテレビをつけたらやっているん
だよね…そして、やってたら何となくそのまま見ちゃうんだよね…
そして長年見続けた結果、いつの間にか、出てる芸人さんが他人とは思えなく
なってるんだよね…(笑)
本編の小説については、どれもよかったけど、個人的には第3話が印象的でした。
女子たちの繊細微妙な心情にすごく共感。
女子高生なんて、すっぴんが一番綺麗なのに…隠すところなんてどこもないのに…と
常日頃から思っていますw
(でもそのことに気づくのは、大抵おばちゃんになってからなんだよね…笑)
なずなちゃんもユキちゃんもどっちも可愛いよー!と言ってあげたいです。

関西の言葉も大好きなので、そういう点でもいっぱい堪能させてもらいました!
次はどんなお話が出てくるのかな。商店街のみんなの今後の成長を、これからも
楽しみにしています~(^∀^)


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世津路章さま編
『おなかがすいて眠れぬ夜に』

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今夏、七月~九月という長期間、世津路さんがツイッターを通して企画してくださった
『掌編俺のグルメFES』の一環で発行された、グルメアンソロジー本です。
「俺のグルメ」をテーマに、総勢48名の300字掌編を集めた内容になっています。
表紙もすごくかわいいし、中も凝っていて、読みやすくレイアウトしてくれています。
そして、たくさんの参加者のグルメストーリーが一度に堪能できる贅沢な本です。

300字でグルメってどう書けばいいのか、最初は分からなかったのですが、
みなさんが書かれた作品が本当に多様で、すごく面白かったです。
ただひたすらに美味しそうなもの、とある出来事や風景に溶け込んだ食べ物、
SFジャンルでは生きるための「食」とか、「味覚」とか。
普通の日常から宇宙規模まで。そんな幅広いグルメの世界を堪能させてもらえます。


今回、この企画に色々と参加させてもらって、「食」は万人が共有できる、
普遍的で面白いテーマだなぁと実感しました。「食べ物が美味しい=幸せ」は
すべての人に共通しますもんね…!これほど楽しく人と共有できるテーマって
なかなかないかもしれません。
自分がものを書く上で、これまで以上に「食べる」という場面を大事にしていきたいな、
と思わせてくれた、貴重な体験でした。

しみじみするものから、ドキッとするもの、くすっと笑えるものまでさまざまな作品が
載っています。自分はどんな食べ物が好きかな?と思いながら、ページをめくって
みると、楽しいんじゃないかな~、と思います♪


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【ついでにちょこっと宣伝です♪♪】

上記2作品は、11月15日コミティア東京、11月23日文フリ東京などで頒布予定です。

また、11月15日のコミティアでは、世津路さんのサークル『こんぽた。』さまにて、
『ほほえみの飯テロばくだん』が無料配布されます!
こちらは、『掌編俺のグルメFES』の参加者が制作した、グルメ関連作品を含む
無料誌を集め、一緒に袋詰めして配るという企画です。
私もこの企画に参加させていただきましたー^^
色んな方々の飯テロ作品が、無料で手に入る絶好の機会になっていますので、
コミティアに行かれるご予定の方は、世津路さんのサークル『こんぽた。』さまを
是非のぞいてみられてくださいませー(´∀`)ノ



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